水前寺公園すぐ近くにある 熊本洋学校教師ジェーンズ邸は、明治4年(1871年)長崎から招かれた大工によってに建てられた、コラニア風木造二階建ての熊本で最初の西洋建築物。ここではアメリカ人のジェーンズ氏が明治9年(1876年)の廃校まで教鞭をとり、自由・自主独立の気風や男女平等思想を教え、 日本で初めての男女共学を実施したとされ現在では結婚式の前撮りにもよく使われている。
当時の教育はすべて英語で行われ、学生の英語メモも資料として 残されている。(教育展示室)
別部屋には博愛社(後の日本赤十字社)が創設された部屋があり、 ジェーンズ邸は日本赤十字社発祥の地になっている。
西南戦争中の明治10年(1877年)5月3日, ジェーンズ邸は征討総督本営と して使用されており、佐野常民らが『敵・味方の別なく戦傷者を救護したい』との願いを提出。有栖川宮熾仁親王から佐野常民へこの部屋で『直許』が下った。
【日赤発祥の地】ジェーンズ邸は日赤発祥の地だが、その他「田原坂」「玉名女子高等学校」「正念寺」「徳成寺」「拝聖院」etc….熊本県が日赤発祥の地とされている。
ジェーンズ氏は「映画:ラストサムライ」のモデルとなった方だとか・・・!?
【地震後 更新情報-2016.5.29】
2016年4月の大地震により建屋は全壊。柱や梁は使えそうとの事で再建を願うばかり。
ジェーンズ邸に隣接する夏目漱石 旧居(第3の家)の内部が無料公開中(終了時期は未定)
昭和47年に現在の熊本市新屋敷からこの地に移築保存。通常は非公開。
ジェーンズ邸は全壊になったがこちらの旧居は地震による大きな被害は免れた。
熊本洋学校教師 ジェーンズ邸
熊本市中央区水前寺公園22-16
TEL:096-382-6076
開館時間:9時30分~16時30分
休館日:月曜(月曜日が祝日の場合は翌火曜日が休館)、12月29日~1月3日
入館料:高校生以上200円、小・中学生100円
駐車場:有り(無料)
【車で行かれる場合のお勧めアクセスルート】
ジェーンズ邸へ行くには様々な道があるが、周辺道路はすべて車1台ぶんがやっとの幅員。電車通り(熊本市電)沿いに小さな消防局から上マップ赤矢印の方向へ進みそこから1、2分で駐車場に到着(水前寺保育園の前)
熊本市電(路面電車)で行かれる場合、市立体育館前電停から徒歩5~10分。
最終更新日:2018年5月29日