熊本洋学校教師ジェーンズ邸は、明治4年(1871年)長崎から招かれた大工によってに建てられたコロニアル風木造二階建ての西洋建築物。熊本洋学校の教師になったアメリカ人のジェーンズ氏が明治9年(1876年)までの5年間、家族と一緒に暮らしていた家で熊本県の重要文化財に指定。熊本洋学校では自由・自主独立の気風や男女平等思想を教え 日本で初めての男女共学を実施したとされている。
当初は熊本城内の一角に建てられていたが、1970年(昭和45)に水前寺公園の東側に移された。その後2016年(平成28)に発生した熊本地震で建屋は全壊、2023年9月1日(令和5)場所を水前寺江津湖公園内に移し公開が再開された。
邸内にはさまざまな資料を展示。博愛社(後の日本赤十字社)が創設された部屋もあり、 ジェーンズ邸は日本赤十字社発祥の地にもなっている。
西南戦争中の1877年(明治10)5月3日, ジェーンズ邸は征討総督本営と して使用されており、佐野常民らが『敵・味方の別なく戦傷者を救護したい』との願いを提出。有栖川宮熾仁親王から佐野常民へこの部屋で『直許』が下った。
【日赤発祥の地】ジェーンズ邸は日赤発祥の地だが、その他「田原坂」「玉名女子高等学校」「正念寺」「徳成寺」「拝聖院」などが熊本の日赤発祥の地ともいわれている。
2016年に発生した熊本地震後の全壊したジェーンズ邸
熊本洋学校教師 ジェーンズ邸
熊本市中央区水前寺公園12-10
電話:096-382-6076
開館:9時30分~16時30分
休館:月曜(祝日の場合は翌日、12月29日~1月3日
料金:高校生以上200円、小・中学生100円
駐車場:無し(熊本市電「市立体育館前」電停下車徒歩2分)
最終更新日:2024年3月16日